スティーブ・ジョブズ名言18選|ビジネスだけじゃなく人生を深く考える

言わずと知れたApple社の創業者であるスティーブ・ジョブズは、コンピュータやセールスのみならず禅や宗教などに関しても造詣が深く、彼の言葉の端々にそれが垣間見えています。

スティーブ・ジョブズは「グラハム・ベルは電話を発明したとき、市場調査をしたと思うか?」と言って市場調査を行なわなかったことは有名ですが、その他にも様々な名言を残しています。

今回はビジネス・マーケティングの名言に加えて、イノベーションと人生を深く考えるようなジョブズの名言を集めました。どの名言も独創性に溢れ、ジョブズの人柄がにじみ出るものばかりです。

 

1.ビジネス・マーケティングに関する名言

2011年に亡くなってから、今なお世界中のビジネスマン、マーケターに大きな影響を与え続けているスティーブ・ジョブズ。そのビジネスに関する名言をまとめました。

1-1. 成功と失敗の一番の違いは途中で諦めるかどうか

まさにジョブズの人生を物語っている言葉です。失敗する人は途中であきらめてしまいます。必要なのは強い情熱です。

ビジネスに何を求めるのか、なんのために仕事をするのか、そこを明確にすることが成功への入り口なのかもしれません。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレス 
著:アラン・ケン・トーマス

1-2. 2本の二塁打より、1本のホームランのほうがずっといい

大事なのは量より質。1996年にApple社に復帰したジョブズは経営再建のため、既存の製品やモデルを7割もカットしました。

他社でも作れるような、そこそこの製品ではなく自分たちにしか作れないものづくりを目指すことに注力したのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレス 
著:アラン・ケン・トーマス

スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズ


 

photo by cea +

1-3. どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない

マーケターの仕事のひとつに『需要を喚起する』ということがありますが、質の悪い製品を売り込むことはソーシャルメディアが発達した現代においては、身を滅ぼすことにつながりかねません。

旧来の広告の概念は終わり、ただ情報を伝えることしかできなくなりました。偉大な製品を打ちだせば、マーケティングなどする必要もなく世に浸透していく。この名言の背景には、そんな信念が垣間見えます。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅱ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

1-4. イエスではなくノーということだ

この言葉は少し解説が必要です。ジョブズはよく「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」と語っています。

彼がApple社に復帰した当時、約40種類もの製品がありましたが、それらを最終的に4つにまで絞り込み、そこにリソースを集中させました。
ジョブズは「集中」することを大切にしていました。やる必要のないことは躊躇なく切り捨て、シンプルを極めることがApple社の成功の要因でもありました。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレス 
著:アラン・ケン・トーマス

1-5. 偉業は1人では成し得ない。チームによって成し遂げられる

ジョブズの音楽好きは有名ですが、彼は理想のチームとしてビートルズを挙げています。お互いに、相容れない性格に耐えつつも相手を尊重する、そんなバランスをとることで、個々の力以上の才能を導き出した4人がそこにいました。

足りない部分を補い合うチームワークによって個人の限界を突破し、「完璧なものをつくる」というビートルズの姿勢がジョブズのビジネス哲学を生み出したようです。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレス 
著:アラン・ケン・トーマス

1-6. 経営を上手くやるために仕事をしているわけではない

企業を経営していくのは、お金を稼ぐためでもなく、マーケティングを上手くやるためでもなく、最高の価値を作るためです。

Apple社は最良のコンピュータを作るために仕事をしているのであるし、自転車はより良い移動手段を人々に与えるために発明されました。どちらもマーケティングのためではなく価値を創造しようとした結果として経済的に見ても成功したと言えます。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を超える365日の言葉』泰文社 
著:田外孝一

 

2.イノベーションに関する名言

数々のヒット商品、コンテンツを生み出したクリエイティブな思考は、ジョブズが何より大切にしていた”イノベーションを起こす”というところからはじまっています。

ここではそんなイノベーションに関する名言を見ていきましょう。

2-1. シンプルであることは、複雑であることよりも難しい

ジョブズの発想やこだわりは引き算の美学にあります。徹底的に無駄を排除し、単純にすることで真の意味や価値が見えてきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチは「洗練を突きつめるとと簡潔になる」といい、ピーター・ドラッカーも「複雑なことはうまくいかない」とシンプルであることについて言及しています。シンプルであることは、まさにジョブズの哲学そのものです。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を超える365日の言葉』泰文社 
著:田外孝一

Apple

Apple


 

photo by Håkan Dahlström

2-2. 安全にやろうと思うのは、1番危険な落とし穴なんだ

AppleがiPodミニで空前の大ヒットを出したとき、ジョブズは売り上げの絶頂期にも関わらず、iPodミニの販売を中止し、新商品のiPodナノの開発を打ち出しました。

結果はご存じの通り。安定した状況にあっても貪欲にさらなる一手を打つことで、常にリスクを恐れないイノベーションを起こすのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ全発言』PHP研究所 
著:桑原晃弥

2-3. 顧客に欲しいものを聞いて、それを与えるだけではいけない

フォーカスグループによって製品をデザインするのはとても難しいことです。顧客は完成するころには別の商品を欲しがるもので、そこにはさらなるイノベーションが常に必要となります。

ジョブズはこれについて「いい仕事ができたなぁと思った次の瞬間には、次のアイディアを考え始めなきゃ。満足したり喜んだりする時間なんてがもったいない。次にすべきことは何かを考えなきゃ。」とも述べています。

人はそれを目で見るまで、自分は何が欲しいのかわからないものなのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅱ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

2-4. 優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む

ジョブズが好んで使った名言のひとつで、もとは芸術家のパブロ・ピカソの言葉です。Apple社に関しても、自社だけで完全に新しいものを一から創り出していたわけではありません。

すでに存在する良い物の価値を見抜いて、他社よりも早くあるべき姿にして製品化する。これもひとつの技術でありセンスなのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅰ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

2-5. イノベーションは誰がリーダーで、誰が追随者かをはっきりとさせる

ことあるごとにイノベーションという言葉を強調したジョブズは会社の運営そのものにも、社内のリーダーにおいても、その言葉を強調しました。

自らの革新性を自覚し、それを上手くアピールし周囲に知らしめてクオリティーの基準になることが、リーダーと追随者との大きな違いを作るのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅰ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

2-6. 真似しようとすら思わないレベルのイノベーションを続けろ

もしあなたが競合他社との戦いに勝利したいと考えるなら、絶対に真似のできないレベルの革新を続ける覚悟が必要です。

中途半端なイノベーションはすぐに模倣の対象になります。自社と他社との違いに目をつけ、圧倒的な差を広げるイノベーションを起こすことができれば、そこに勝機が隠されています。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅱ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

 

3.人生に関する名言

経営者である以前に人間として才覚のあったジョブズですが、人生についても様々な哲学を持っており、その生き方を言葉に残しています。

3-1. 今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?

ジョブズも仕事においては様々な紆余曲折がありました。もし今日が人生最後の日だとしたら、自分の好きなこと、やりたい仕事をやりましょう。

ジョズブはスタンフォード大学卒業式講演で、「今やろうとしていることは 本当に自分のやりたいことだろうか?」と語り、「まだそれを見つけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。」と続けています。

出典:「スタンフォード大学卒業式講演

3-2. 旅の過程にこそ価値がある

ビジネスの世界はある意味で非情であるがゆえ「結果が全てだ」と公然と言う経営者が多いものです。

その中でジョブズは「終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているか、そちらの方が大事なんだ」と言っています。

成果主義のイメージが強いジョブズですが、プロセスを楽しむ姿勢が良き人生と、仕事を継続させる力になると言及しているのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ Ⅰ』講談社 
著:ウォルター・アイザックソン

3-3. 僕は本当に好きなことしか続けられないと確信している

「自分がこれまで挫けずにやってこれたのは、ただひとつ。自分がやっている仕事が好きだという、ただそれだけなのです。君たちも、自分がやって好きなことを見つけなさい。それは仕事でも恋でも同じことです。」こうジョブズは続けています。

仕事をしていると、さまざまな困難にぶつかります。そんなときに心の支えになるのは「自分はこれが好きなんだ」という仕事への愛情なのだということでしょう。すばらしい仕事をするただひとつの方法は、自分のやっていることを好きになることなのです。

出典:「スタンフォード大学卒業式講演

3-4. あらかじめ点と点をつないでおくことはできない

今している仕事に何の意味があるのか不安になることがあります。ですが、この経験を無駄にしないためにも必ず意味があると信じることで、その経験を生かすことができるとジョブズは言っています。

何が将来に役立つかはそのときはわかりません。いまを懸命に生きて、後から振り返ってはじめて点を結ぶことができるのです。

出典:「スタンフォード大学卒業式講演

3-5. 墓場で一番の金持ちになることは重要ではない

ジョブズは折に触れて金儲けが自分のやりたいことではない、と語っています。人生で何を成し遂げたか。それが自分の財産になるのです。

出典:『スティーブ・ジョブズ 自分を超える365日の言葉』泰文社 
著:田外孝一

3-6. ハングリーであれ。愚か者であれ

最後にジョブズの信条ともいうべき言葉をご紹介します。これは有名な2005年のスタンフォード大学でのスピーチの締めくくりの言葉です。

常識にとらわれず、現状に満足せず、決められた道ではない自分自身の道を切り拓きましょう。そのためには、人から愚か者と言われるくらいの自由なものの見方が必要なのかもしれません。

出典:「スタンフォード大学卒業式講演

 

今回のまとめ

世界に革命を起こしたスティーブ・ジョブズの言葉にはビジネスで成功することだけではなく、好きなことをして生きるための様々なヒントが詰まっています。

ジョブズの情熱や夢から我々が学べるものは非常に多いと思います。自分のやりたいことに集中し、妥協せず理想を追い続けましょう。