マーケターとは何をする仕事なのか?3つの視点でその本質を捉える

松本 健太郎

マーケターとは何をする仕事でしょうか?

デジタルマーケティングという新たな手段が登場し、MAなどのツールが発達して、誰もが、簡単にマーケティングを始められるようになりました。

今やマーケティングと関係ない職業など、「無い」といっても過言ではありません。

そう。現代は、いわば1億総マーケター時代だと言えます。 しかし、だからこそマーケターの定義も曖昧になり、何ができればいいのかが不鮮明になっているのではないでしょうか?

そこで今回は「マーケター」を3つの視点で考え、その本質を捉えたいと思います。

 

視点1. マーケティングとは何か?

そもそもマーケティングとは何でしょうか?

コトラーの言葉を借りれば「人間や社会のニーズを見極めてそれに応えること」です。

相手の反応があってこそマーケティングは成功していると言えます。

態度変容という言葉がありますが、相手から求められていることを適切に汲み取り、「相手の反応を引き出すにはどうしたらいいのか」という課題に真摯に向き合う姿勢が必要です。

しかし、極論では「製品を売ること」はマーケティングではないのです。売ることだけを切り取って、その瞬間だけをマーケティングとは呼びません。

いわばマーケティングとは、「製品開発からお客様の手に届けるまでの仕組み」に含まれる、あらゆる行為の総称と言えるでしょう。

もちろんそこには「欲しいと思わせる」というような感情的なプロセス設計も含まれます。

 

視点2. マーケターとは何か?

前述した定義のままでいくと、マーケターとは「マーケティングの活動を行っている人」となります。

反応を求め、促し、反応してくれた人を「見込み顧客」として、活動の成立までを求める人たちです。

マーケターは市場と呼ばれる場所(物理的な意味でも、デジタルな空間の意味でも)で活動を行います。

そこでは、市場に集う人たちが意識しても、せずとも情報を受け取り、気に入ってくれれば振り向いてくれます。だからこそ市場は非常に重要です。

最初から振り向いてくれる前提のニーズ市場(ダイエットや健康食品)があれば、性別や年齢を前提とするデモグラフィック市場など、なるべくマーケターがやりやすく、かつ受け手側も「本当に必要とする」ものを受け取れる市場を創ろうとするでしょう。

その意味で、マーケターの最大の仕事は「市場の創造」であると言えます。優れた起業家のように、新しい価値を生み出すこともマーケターの仕事です。

 

視点3. マーケターの資質とは?

では、マーケターに求められる資質とはどのようなものでしょうか?

ここでは、マーケターに求められる3つの資質をご紹介します。

1. 市場洞察力

マーケターには市場の動向や変化の兆しを敏感にキャッチする能力が必要です。

せっかくのすばらしい製品も、市場によっては見向きもされないかもしれません。

また、変化の兆しをキャッチすることも重要です。「今年は冷夏だから、厚手のカーディガンが売れるかもしれない」という予測ができれば、売上は大きく変わるでしょう。

2. ユーザー理解力

ユーザーがどういった経路から製品に興味を持ってくれるのかを、正確に理解することが必要です。

最適なユーザー導線を設計することで、最適な場所に最適な見せ方で製品をアプローチすることができます。

もちろん、この時もユーザー視点を忘れないでください。考え方は「ユーザーが最も必要としている瞬間」の理解です。

3. 仮説創造力

難しいですが、これができれば一人前のマーケターと言えるでしょう。

1と2を正確に把握した上で、「こんなアプローチをしたら市場やユーザーがこう動くのではないか?」などの仮説を想像し、新たな価値を生み出す能力です。

どんなに一つの市場で経験を積んでも、欲求はターゲットとする相手(顧客)の状況により刻々と変化します。

だからこそ、上記3の能力を身につけることが必要であり、これにより手元にある情報から本質的な施策を生み出すことができるのです。

 

今回のまとめ

今回は、あらためてマーケターについて考えてみました。これからの未来、アプローチの方法やツールなどは変わりますが、マーケターの本質は変わりません。

想像以上にマーケターの役割は大きいと、お気づきになったのではないでしょうか?