あなたの文章は大丈夫?読みやすいコンテンツを書く文章のコツ

松本 健太郎

今回はコンテンツマーケティングを行う上で欠かせない、”読みやすい文章”の書き方のコツを紹介したいと思います。

「コンテンツマーケティングは重要な施策である」という理解が広まってから、インターネット上には様々なコンテンツが溢れるようになってきました。

それに合わせて、ネット上では読まれやすい「コンテンツ」のテクニック論が広がっています。共感を促す、まとめ記事に徹する、結末から先に書く、1800字程度にまとめる等の手法を紹介したコンテンツが山のようにあります。

一方で、そもそも読みやすい「文章」のノウハウはあまり広がっていません。どれほど読まれやすい工夫をしても、文章が読み難ければ読者の頭には届きません。打法ばかりにこだわっても、バットが発泡スチロールではボールは前に飛ばないものです。

そこで、「読みやすい文章」の書き方を、焦点をしぼって3つ紹介したいと思います。

 

その1:読みやすい文章は和語(大和言葉)がすべて

読みやすい文章のほとんどは、形式張らない、堅苦しくない言葉で書かれています。そのコツは、「和語」と「漢語」のバランスにあると思われます。

そもそも日本語で書かれた文章は、ひらがな(和語)、カタカナ(外来語)、漢字(漢語)、この3つで成り立つと言ってもいいでしょう。

和語とは古来日本から伝わる言葉の表現であり、漢語とは中国大陸から到来した言葉の表現です。

和語をむりやりに漢語で表現していた時代も長くあったため、漢字で表現される和語もあります。漢字には「訓読み」「音読み」の2種類があり、訓読みが和語で、音読みが漢語を意味しています。

 

例えば君という漢字。

音読みなら「くん」、訓読みなら「きみ」です。他にも、山という漢字は音読みなら「さん」で訓読みなら「やま」、民という漢字は音読みなら「みん」で訓読みなら「たみ」です。

では私たちは普段、和語と漢語、どちらを口にしているでしょうか?実はほとんどが「和語」であり「訓読み」だと言われています。

会社の上長に報告するときに「出発します」とは言うかもしれませんが、少し砕けた関係なら「今から出ます」と言うでしょう。報告という漢語も「知らせる」「伝える」という和語を使う場合が多いのではないでしょうか。

これは、文章を書くときも当てはまります。なるべく漢語を使わず、和語を取り入れた書き言葉こそが” 読みやすい文章”を生みます。

漢字をやたら使わないこと、そして使う場合は訓読み漢字にすること。それだけで文章は大きく変わります。

 

その2:テンは息継ぎ、マルは区切り、読みやすい文章はリズムがすべて

読みにくい文章は”リズムが悪い”と言われています。その理由の大半は、読点と句点の使い方にあると思います。

読点(、)と句点(。)のルールは簡単です。

文章を1つのリズムと捉えて、観客はどこで息継ぎをして、どこで一休みをすればいいか考えるだけです。

読点の無い文章は、鈴木大地のバサロ泳法のようなものです。息継ぎなく読み進めるなど、よほどの訓練が無ければできません。結果として、読み手の集中力が削がれます。

 

一つの目安として、1行に1回の読点と、1~2行に1回の句点と言われています。一番良いのは、実際に口にしてみて息継ぎが必要なタイミングに読点を入れることでしょう。

また、良いリズムを刻むには、文面を「です」「ます」の一本調で続けるのは避けるべきでしょう。変化球として、体言止めや否定形などを使うと良いと思われます。

 

その3:読みやすい文章は「足し算」ではなく「引き算」

このアドエビスマーケラボでは、まず全体を構成する骨子を考えたのちに、文章を作っていきます。この段階では2000字~2200字で仕上がります。

ちなみに骨子を作る場合、以下のように絵で仕上げます。「議題」が中心で、その周りの衛星として「章立て」があり、その幹葉として「言いたいこと・伝えたいこと」を書きます。

 

図1:まずは話の骨子を書き出していきます

図1:まずは話の骨子を書き出していきます。”古典的名著「DAGMAR」を読んでみました“の場合。

 

図2:骨子がまとまったら、不要な要素を削っていきます

図2:今回の記事も、章立てを行い、その幹葉を作っていきます。

 

最後に、全体の1割~2割を削っていきます。幹葉についた無駄を、まるで盆栽のようにバッサリ切って、全体のバランスを仕上げていきます。

気付かぬうちに使っている常套句や慣用句や、無理に取ろうとしている笑い(例:読点の無い文章は、鈴木大地のバサロ泳法のようなものです。)を対象とします。

特に慣用句の場合、例えば「うがった見方」が本来の意味とは違う使い方が有名だったりして、自分の知っている日本語が正しいか都度確認する必要があるので、絶対に用いないようにしています。
(参考、文化庁HP:http://prmagazine.bunka.go.jp/rensai/kotoba/kotoba_002.html

 

神は細部に宿る、と言います。

全体の読了感を良くして、ユーザーの記憶に留まるような文章にすることはもちろんですが、抜粋した一部の文章が美しくなければならないと私たちは考えています。

そのためにも、構成やストーリーは大事ですが、文章の読みやすさにも気を配っていきたいものです。