効果的なYouTubeマーケティングとはー10秒間でインパクトを与える?

松本 健太郎

マーケティング手法の1つに、動画を有効活用した「動画マーケティング」というものがあります。

10数年前まではテキストや画像でWebコンテンツを作成することが主流でしたが、最近ではYouTubeなどの登場により、以前より簡単に動画の作成、アップロード、拡散が可能になりました。通信環境も改善され、人々が動画を見る環境が整っていることも、動画マーケティングが一般的になった要因の1つだと考えられます。

なかでも、前述したYouTubeの登場のインパクトは大きく、最近では多くの企業がYouTubeを効果的に利用したマーケティング施策を実施しています。

そこで本稿では、YouTubeを活用した動画マーケティング事例を紹介するとともに、そこから学べる動画マーケティング運用時の注意点などを考えてみましょう。

 

1.動画マーケティング事例

アメリカで決済事業を展開するSquareは、スマホやタブレット端末に取り付けるクレジットカードリーダーを利用した決済サービスを提供しています。同社は、おもに新規顧客の獲得のために「Square Stories」と呼ばれる動画シリーズをYouTubeで配信して成功を納めています。

この動画では、若手の起業家たちに焦点があてられていて、2分程度の動画のなかに「ビジネス紹介」やSquareを選んだ理由などが織り込まれています。Squareを導入するか迷っている見込み客にとって、自分たちと近い立場にいる人々からの生の声は大変参考になることでしょう。

Squareの他にも、効果的な動画マーケティングを実施しているのが、カメラ製品を開発するGoProです。GoProは自社製品を消防士のヘルメットに取り付けて、それが映し出すリアルな消防士の救助活動の様子をYouTubeにアップロードしました。

この動画では、消防隊員が地面に横たわるネコを必死に救助する動画が映しだされています。約2分程度の短い動画ではありますが、最後にネコが助かったときには観ている方もおもわず「ホっと」してしまうような、臨場感に溢れた動画となっています。

 

2.失敗しない「YouTubeマーケティング」とは?

動画マーケティングを運用する際、注意するべき事項がいくつかあります。

まず第一に、動画マーケティングでは最初の10秒が勝負だと言われています。実は、他の情報伝達フォーマットでも同じことが言えます。

川端康成の代表作「雪国」では、本を開くとすぐに、かの有名な「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という一文が目に入りますよね?

短い文章で情景を伝え、トンネルを抜けるとともに物語が始まっていくのだという「ワクワク感」を読者に与えています。

一般的に、動画マーケティングではユーザーの20%が10秒以内に動画を閉じてしまうと言われており、その10秒間でどれだけのインパクトを残せるかが勝負の分かれ道です。

また、動画全体の長さを短く保つことも重要です。先ほど紹介した動画は、視聴者に効果的なメッセージを伝えながら2分程度の短さを保っています。近年ではパソコンのブラウザも進化しており、いくつものタブを同時に開いてインターネットを閲覧する人も増えてきています。

そのため、あまりに動画が長過ぎると視聴者が飽きて他のページに遷移してしまうこともあります。伝えたいことを絞り込み、それを短い時間で伝えることを意識してみましょう。

特に、日々多くの動画がアップロードされているYouTubeを利用する場合、視聴者を飽きさせない工夫が大事です。

 

3.動画マーケティングの効果測定も忘れずに!

本稿では、海外の動画マーケティング事例を参考にして、そこから学べる運用時の注意点を考えてきました。しかし、そのような注意点を参考に動画マーケティングを実施したとしても、それが本当に効果的なものであったのかを知る必要があります。

現在でもWeb上で多く見られる広告フォーマットとして、バナー広告があります。その場合の効果測定方法は比較的シンプルで、そのバナーが何回クリックされたという「クリック数」が指標として設定される場合がほとんどです。

しかし、動画マーケティングの場合は事情が異なります。動画マーケティングでは、動画を見てはじめて「この製品いいな」と思う人々、つまり、いわゆる「潜在層」と呼ばれるユーザーの獲得を目標として設定される場合も増えています。そのため、単なるクリック数などの指標ではなく、潜在層へどれだけのインパクトを残せたのかを計測する必要があるのです。

そこで有効なのが「カスタマージャーニー分析」と呼ばれる分析手法です。カスタマージャーニー分析とは、例えば動画の視聴回数やバナーのクリック回数などの数値を、ユーザー横断的に「面」で捉えるのではなく、ある潜在顧客の行動を追跡して分析する方法で、「人を軸にした分析方法」だと言えます。

「ADエビス」では、動画を視聴したユーザー群と未視聴のユーザー群を比較をする事で、動画がユーザーへ与える影響を可視化する事ができます。そのため、潜在層への影響度を測るには非常に効果的なツールだと言えるでしょう。

マーケターの皆さんも、YouTubeを効果的に利用した動画コンテンツを配信し、その効果測定をするためにカスタマージャーニー分析を取り入れてみてはいかがでしょうか?

参考
https://www.innovation.co.jp/b2blog/video_marketing/
https://crevo.jp/video-square/marketing/square/
http://blog.btrax.com/jp/2015/03/22/video/

 



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