ブランディングの意味|Appleにとってブランディングとは何だったのか?

企業は多額の予算をかけて、ブランディングのために様々な施策を考えています。

あなたの会社も、年間予算の何%かはブランドの認知を上げたり、イメージアップのために使っているかもしれません。

しかし、改めてブランディングとは何を意味するものでしょうか?ここらで立ち止まり、少し考えて見ても良いとは思いませんか?

ブランディングと聞くと、洗練されたデザインのロゴやモデルが登場する魅力的な動画、新進気鋭のプランナーが考えたであろうテレビCMなど、様々なイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、「ブランディングはこれ」という実態は無いものです。

ブランディングとは何でしょうか?その意味を探るためにも、まずはブランドの意味を考えていきましょう。
 

1.ブランドの意味とは?

ブランドという言葉を知らない方はいないでしょう。日常会話でもよく出てきますし、言葉の意味は多くの方が理解して使っていると思います。

しかし、ブランドという言葉の起源をご存じですか?ブランドはもともと家畜に焼印を押す行為を指しました。今でも英語のbrandは、商標・銘柄といった意味以外に、「焼印」といった意味を持ちます。

ブランドの意味は転じて、今では企業・商品が他とは違うことを表す”何か”になりました。そう、”何か”と書いたのは、ブランドは名称・ロゴ・フォント・デザインなど、企業・商品を表すあらゆるものに関わるからです。

A brand is a “Name, term, design, symbol, or any other feature that identifies one seller’s good or service as distinct from those of other sellers.

出典:American Marketing Association「brand」

こちらは、American Marketing Associationによるブランドの定義です。ブランドとは、他の売り手と差別化をするための名称・言い回し(表現)・デザイン・シンボルなど、様々な要素のことを指しているとわかります。

 

2.ブランディングの意味とは?

では、ブランディングとは何を意味しているのでしょうか?

ブランドの起源でお話した通り、もともとの意味は異なりますが、現代の「ブランド」には良いイメージがありますよね。人によっては高級感を抱いたり、希少性を感じたりすることでしょう。

ブランディングとは、そのような「人々が企業・商品に抱く良いイメージを醸成すること」と説明できます。あえて醸成という言葉を使ったのは、「ローマは一日にしてならず」というように、ブランディングも短い時間ではできないからです。

シャネルやグッチ、ルイヴィトンといった名だたるブランドの歴史を知れば、いかに長い時間をかけてブランディングがなされているかの一端を知ることができます。

2-1. マーケターにとってのブランディングの意味

それでは、マーケターにとって、ブランディングが持つ意味は何でしょうか?

企業・商品はブランディングをすることで、良いイメージを醸成できます。このことはマーケターにとって、すでに顧客が知っていて、好感や尊敬の念を持ってくれている状況で、マーケティングをすることを意味します。

このことは企業であれば、あらゆる商品が認知されやすく、売れやすい好ましい状況です。マーケターにとって、ブランディングは大きな意味を持つことがわかるかと思います。

2-2.顧客にとってのブランディングの意味

逆側から顧客視点で考えると、ブランディングに成功している企業・商品に対しては、説明不要で信頼感や好感、尊敬を抱くことができます。

そのため、購入までの余計な行動(疑ったり、調べたりなど)を省くことができ、気持ちよく買い物ができます。

 

3. Appleにおけるブランディングの意味

スティーブ・ジョブズ時代のAppleは、いわゆる市場調査のようなマーケティングはしませんでした。彼らが行ったのは、デザイン性と機能性に富んだ、見たこともない素晴らしいコンピューターを世に送り出したことです。

しかし、この世に存在しないものを売ろうと思っても、顧客はイメージすらできません。そこで、Appleはブランディングの力で、Appleの世界観や思想を世に訴求してきました。

この動画はAppleが1997年に展開したCM、「Think Different.」です。

このCMを観ていただくとわかりますが、Apple製品については一切語られません。語られるのは、世界を変えてきた人々についてです。現実に抗い続けて世界を変えた人々について、滔々と語られるだけです。

まさにAppleは製品ではなく世界観や思想を訴求することで、Appleのブランディングに成功しました。

結果、Appleの顧客は「コンピューター」ではなく「Appleの製品」を買っていたといっても過言ではないくらいAppleに惚れ込んだのですが、そこにはAppleが仕掛けたブランディング戦略がありました。

Appleにおけるブランディングは、顧客とのコミュニケーションをとる上で必要不可欠であったばかりでなく、「この世に存在しないもの」を売るために世界観や思想を訴求する手段でもあったのです。

 

今回のまとめ

今回は、ブランディングの意味を様々な角度から解説しました。マーケターにとっても、ブランディングが大きな意味を持つとご理解いただけたかと思います。

マーケティングにおいても決して無視できない「ブランディング」を学ぶことで、また深くマーケティングを捉えて戦略に活かすことができるはずです。ぜひ、ご自身でもいろいろと調べてみてくださいね。

ブランディングの効果測定

~PV・クリック・UU数ではない、魅力的な新指標とは?~

ホワイトペーパーはこちらから