ドラッカーの名言14選!CMOは経営・マーケティングができるリーダーであれ

ピーター・ドラッカーと言えば「経営・マネジメント」と考える方は多いかもしれませんが、経営者だけではなくマーケターもドラッカーから多くのことを学ぶことができます。

特にマーケターとして将来的にはCMOを目指すような方であれば、経営者視点も必要ですし、部下がついていきたいと思うリーダーである必要があります。

そこで、今回はマーケティングに加えて、経営・リーダーシップも合わせた3つの視点でドラッカーの名言を集めました。どの名言もシンプルながら、ぐっと心に残るものばかりです。

 

1. マーケティングに関する名言

CMOのMはマーケティングのMです。まずはマーケティングに関するドラッカーの名言を見ていきましょう。

1-1. マーケティングの理想は販売を不要にすること

マーケターにとっては一番グッとくる名言ではないでしょうか?

昨今のインバウンドマーケティングの潮流から考えても、こちらから売りにいくプッシュ型のセールスは今後ますます不要になっていくかもしれません。

ドラッカーが「断絶の時代」を出版したのは1969年。時代を超えて「販売を不要にする理想的なマーケティング」を予見していたドラッカーの先見の明には、感動すら覚えます。

出典元:『断絶の時代』P.F.ドラッカー

1-2. 複雑なものはうまくいかない

つづいては、簡単ですが深い名言。ドラッカーはこの言葉を、「イノベーションにおける重要なこと」として語りましたが、マーケティングでも同じことが言えます。

デジタルマーケティングにおける効果測定も、複雑にしようとすれば限りなくできますが、重要な指標はそう多くありません。

本当に優れたマーケターは、本質的な一部の情報からマーケティング戦略を設計します。それは往々にしてシンプルなのです。

出典元:『イノベーションと企業家精神』P.F.ドラッカー

1-3. 最も重要なことから始めよ

ドラッカーは、著書「プロフェッショナルの条件」の中で、成果をあげる人は「最も重要なことから始める」と、繰り返し指摘しています。

近年、顧客にアプローチするチャネルが増えるにつれ、マーケターの仕事は幅は広がっています。最も重要なことを見極めて実行していく力は、ますます必要とされていくでしょう。

出典元:『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー

1-4. 企業の目的は顧客の創造である

ドラッカーいわく、企業の目的は「顧客を創造すること」一つです。

スティーブ・ジョブズがいわゆる市場調査をしなかったことは有名ですが、マーケターである私たちも時にまだ見ぬ顧客を想像し、創造していかなくてはなりません。

かつて、コンピューターは科学者が使うもので、一般には普及しないと考えられました。顧客自身でさえ、欲しいものがわからない時は往々にしてあります。

私たちは、新たな製品やサービスで顧客を創造する必要があるのです。

出典元:『現代の経営』P.F.ドラッカー

1-5. 判断の代わりに公式を使うことは、つねに間違いである

ドラッカーは著書「現代の経営」で、マネジメントについてこの名言を語りました。

しかし、ことデジタルマーケティングにおいても同様です。「CTRが低いからダメ、CVRが高いからOK」ではなく、自らの洞察や経験から仮説を立てて検証することが大事です。

公式はあくまで公式です。判断するのは、いつの時も自分なのです。

出典元:『現代の経営』P.F.ドラッカー

 

2. 経営に関する名言

経営におけるドラッカーの名言は、特に秀逸なものが多く残されています。CMOは、当然ながら経営において無知ではいられません。

2-1. コミットメントがないなら、約束と希望があるだけで計画はない

時にドラッカーは厳しい言葉で私たちを諭してくれますね。

目標設定や計画を立てても、各人がコミットしなくては意味はありません。誰が、いつまでに何をするのか?をはじめとする、5W2Hを明らかにして経営する必要があります。

特に「誰が?」の部分が曖昧だとコミットメントはなく、ドラッカーがいうように、そこには計画はありません。

出典元:『経営者の条件』P.F.ドラッカー

2-2. 企業にとっての第一の責任は、存続することである

経営経験がある方は、この名言から経営の苦しい時期を思い出すのではないでしょうか?

経営者にとって企業を存続させることが1番大切なことです。あなたを信じている従業員やクライアントのためにも、まずは存続という責任を全うする必要があります。当然、経営陣の一人として、CMOにもその責任があります。

出典元:『現代の経営』P.F.ドラッカー

2-3. 同じ仕事のやり方をし続ける経営者は失敗する運命にある

つづいても厳しい言葉ですね。

人は成功すると、その成功の幻想を打ち砕くのに苦心します。

経営においても同様です。しかし、一つの仕事がうまくいったからといって、それが今後全ての案件で通用するということはありません。常に新しい方法を模索しないと、経営者は失敗の一途を辿っているのかもしれません。

出典元:『創造する経営者』P.F.ドラッカー

2-4.偉大なソロを集めたオーケストラが最高のオーケストラではない

スーパースターを集めたドリームチームも、そこに協調性がなければチームとしてはうまくいきません。

リーダーとは指揮者であり、指揮者は全ての楽器の音を把握する能力を要します。また、それぞれの演奏者も指揮棒を見ずにどんな美しい演奏をしても、それは音楽になりません。企業や経営者にとっても同様のことが言えます。

出典元:『ネクスト・ソサエティ』P.F.ドラッカー

 

3.リーダーシップに関する名言

最後は、チームの指揮を執るリーダーシップについての名言です。CMOに限らず、部下を持つとリーダーシップが求められます。

リーダーのあり方は十人十色ですが、ドラッカーの本質的な言葉は覚えておいて損はありません。

3-1.リーダーたることの要件は、リーダーシップを責任と見ること

リーダーシップとは、命令することでも、強要するものでも、権限でもありません。

リーダーはチームの全ての責任を持つこと。それをリーダーシップと見ることが大切です。簡単な内容ですが、非常に深い言葉ですね。

出典元:『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー

3-2. 変化はコントロールできない。できることは、先頭に立つことだけだ

ドラッカーが描くリーダー像を、端的に表している名言です。

何が起こるかわからないなかで変化に対峙するとき、リーダーは先頭に立って状況を読み、判断を下すことが求められます。

変化は予測不可能でコントロールできません。リーダーができることは甲板に立ち、望遠鏡から垣間見える変化に、誰よりも先んじて号令をあげることです。

出典元:『チェンジ・リーダーの条件』P.F.ドラッカー

3-3. 人材は、企業規模とは無関係である

優秀な業績を上げている企業は、それほどではない企業に比べて、優秀な人材に恵まれているのでしょうか?いえ、それは必ずしも真実ではありません。

ドラッカーは、すべてはリーダーに依存することをよく承知し、人材不足を憂うのではなく、リーダーシップに焦点を当てて、強みを伸ばすべきだとドラッカーは強調しています。

つまり、人材は、企業規模とは無関係なのです。

出典元:『マネジメント』P.F.ドラッカー

3-4.成果とは、常に成功することではない

常に成功し続けることが成果ではなく、そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならないとドラッカーは言っています。

リーダーは成果を追い求めるだけではなく、懐の深さを持ち合わせるべきなのかもしれません。(しかし言葉で言うのは簡単ですが、実行するのは本当に難しいことです。)

出典元:『マネジメント』P.F.ドラッカー

3-5. 人に教えることほど、勉強になることはない

ドラッカーは著書「マネジメント」で次の経営者育成について語る際、この名言を残しました。

人に教えることや人に話すことで、自分がどこまで理解していて、どの程度わからないこと、説明できないことがあるのかよくわかります。部下の成長とともにリーダーも成長することができれば、チームとしての力はさらに強くなりますね。

出典元:『マネジメント』P.F.ドラッカー

 

今回のまとめ

ドラッカーの生きた時代と我々がいま戦っている現代とは、経済も政治も世の中は随分と変わっています。しかし、ドラッカーが残した名言は不易流行、現代のマーケッターにとっても心に残るものが多いです。

どんなに時代が流れても、経営やマーケティングの真髄は変わりません。しかし、ドラッカーは「過去を捨て明日へ向かえ」と繰り返し我々に伝えています。

ドラッカーの名言から学びながらも、温故知新の精神でこれからの時代のマーケッターとないくことが、我々の責務なのかもしれません。